増税後を見据えた住宅ビルダーのホームページ改善、今がラストチャンス?

10ヶ月後に迫った消費増税前の駆け込みと、その後の市場縮小を見据え、若年層・一次取得層確保のためのWEB集客対策、特にホームページ改善に着手するビルダー・工務店が増えています。

現状のホームページの手直しで乗り切る会社もありますが、全面リニューアルに踏み切る会社の方が多いようです。リニューアルは短くても6ヶ月程度の期間を要するため、駆け込み・反動減を見据えた対策は、この時期がラストチャンスとも言えるでしょう。

ところで、「ホームページをリニューアルすると言っても、何を改善すればよいのか分からない」という悩みを聞くことがあります。過去にこのコラムでご紹介したものも含めて、改めて、やるべきことを整理しておきましょう。

 

【自社の「ターゲット」「コンセプト」を明確にする】

簡単に言えば、「どのようなお客様をターゲットにするのか」「ターゲットに対して自社のどのような特長をPRするのか」を明確に定義することです。 ホームページリニューアルは、明確な「ターゲット」「コンセプト」に沿って掲載内容を吟味することが、成否の分かれ目となります。この2つが曖昧なままリニューアルを行ってしまうと、ホームページの見た目は良くなるかもしれませんが、思うような成果にはつながらないでしょう。

 

【現状のホームページの問題点を、データに基づいて分析する】

ほとんどのホームページには、制作時に「アクセス解析ツール」というものが導入されています。このツールを利用すれば、ホームページに訪問したお客様の数はもちろん、ホームページの滞在時間や閲覧ページ数、よく見られているページ、お客様が離れてしまうことの多いページなど、今のホームページの良い点・悪い点を浮き彫りにすることができます。 ホームページの「何を改善すべきか」を考える際、これらのデータが大いに役立つはずです。

 

【自社での検証・分析をもとに、ホームページ制作会社と打ち合わせを行う】

実際のホームページ制作は、外部の制作会社に委託するケースがほとんどかと思います。もちろん外注で構わないのですが、「丸投げ」は絶対にNGです。上記の「ターゲット・コンセプト明確化」「現ホームページの問題点分析」をもとに、新ホームページの打ち合わせを行いましょう。皆さんの会社と制作会社との間で「目指すホームページ像」が共有でき、リニューアルまでのプロセスもスムーズに、かつ良い形で進むでしょう。

 

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この記事の著者

高田 宏幸

1978年鳥取県生まれ。早稲田大学卒業後、東京都内の戸建ビルダーを経て、大手住宅情報サイト「HOME’S(現・LIFULL HOME’S)」の運営企業に入社。
注文住宅・リフォーム専門WEBサービスを立ち上げから約10年間にわたり担当。住宅産業研究所に入社後は“ビルダー・工務店のWEB集客力アップ”をテーマに、コンサルティング・研修・セミナー・講演・取材を数多く手掛ける。日経ホームビルダー・住宅産業新聞・月刊TACTにて連載を執筆。

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