賃貸不動産業者の役割変化

 最近、賃貸住宅の入居付けを行う、賃貸不動産業者の役割が大きく変化しているようです。これまでの賃貸業者は、入居希望者が店舗を訪れ、希望の条件を営業マンに伝えると、それに見合った物件を提案し、部屋を案内、説明するといった、アドバイザー的役割でした。
 しかし、近年はインターネットやスマートフォンが普及した事から、店舗に直接足を運んで物件を見て回るのではなく、先にネットで下調べをした上で店舗に出向き、あらかじめ目星をつけていた物件を伝えて部屋を内見するケースが増えているようで、顧客の指名する物件を案内するだけの、単なる物件の案内役に変わってきています。この変化については、昔から言われていますが、最近、幼少期からネットを使用してきた世代が部屋探しをする時代となり、この変化が特に大きくなっているようです。

 先日、ある仲介業者と話をする事があったのですが、最近は部屋を見る事なく、この物件を契約したいと訪れる希望者も少なくないようです。その為、募集サイトの充実を図ることを、今は特に注力しています。今まで行ってきた建物の内観写真の掲載はもちろん、内観動画を殆どの物件で掲載するほか、新築や高額物件では営業マンが実際に案内を行いながら、部屋を紹介する動画をUPしているようです。また、営業マンの育成よりも、募集サイトなど、IT環境を充実させることに注力した方が、簡単に成果が生まれるようで、今後はVR・ARの導入も検討しているそうです。

 近い将来、営業マンが物件を案内することなく、ネット上で契約まで行える時代が訪れるかもしれません。その為、常に時代に見合った入居者獲得の方法を模索し、また早期に対応していく必要があると思います。(三大寺)