過去最高で躍進するビルダーの存在感と大手の決算

 今の日本は経済的には今一つでも景気が良い、そんな雰囲気になって来ました。日経平均の過去最高連騰更新もあり、株価は23,000円も視野に入って来ています。
 住宅業界はどうかというと、新設住宅着工に関しては、少しマイナス基調になってきました。今年度の上半期4~9月期は、前年比0.7%減、持家は3.0%減、貸家が1.7%減、分譲が4.3%増と分譲住宅のみ好調な住宅着工になっています。

 今、全国のビルダーの業績をまとめていますが、ビルダーは勢いがあります。棟数、売上高共に大きく伸ばしているところが、いくつもあって、売上高で100億円を超えるような大手ビルダーがどんどん出てきました。熊本のシアーズホーム、三重のアサヒグローバル、兵庫のヤマト住建等が100億円を超えて来ました。悠悠ホームやノーブルホームは、次は200億円も視野に入れての成長です。
 年商100億円というと、棟数にしてみたら500棟くらいをやることになりますが、そういった県№1ビルダーが多く育っているというのが、今の住宅市場の状況です。新築住宅市場は90万戸台、持家は30万戸に満たない市場規模になって、市場自体が縮小していることは間違いありません。人口動態から見ても今後更に縮小することは免れません。その市場環境で伸ばすビルダーは、縮小市場においても勝ち残る強さを持っていると言えるでしょう。

 一方で大手ハウスメーカーは、戸建の受注が苦戦、また賃貸も受注はそろそろ厳しさが出てくるといった様相です。それでも大手ハウスメーカーのすごさは、決算数字が良いということ。大手の決算、積水ハウスは半期で1兆円超え、大東建託も相変わらず増収増益を続けていますし、積水化学も増収増益です。大和ハウスも間もなく決算が出ますが、商業施設や賃貸事業が好調で増収増益になりそうです。
 大手は戸建では苦戦で、やはりビルダーの勢いに押されている感じはあります。ただその他の分野で稼げる体質をしっかりと構築出来ている大手は堅調で、いよいよ海外進出も軌道に乗って来ました。世界的な総合メーカーとしての勢いは日本の景気を映しているようにも見えます。広義で見た住宅業界というのは、まだまだ成長力を秘めています。(関)