岩手県、復興はまだまだこれから

先日「TACT」の取材で岩手県に行ってきました。東日本大震災からもう少しで4年が経ちます。我々からすればもう4年も経つという感覚ですが、現地の方や、被災者の方々からするとまだ4年という感覚の方が多いようです。
岩手県内では建物の被害は25,716棟(住宅のみ)が全壊及び半壊しました。震災から4年が経ち、家を建てる人、町を出ていく人、仮設住宅で暮らす人など様々です。

住宅関連の動きについては、防災集団移転促進事業として、住宅地や公営住宅の供給があります。これらの現状として、住宅地供給については8,293区画のうち、541区画(7%)が完成。公営住宅については、戸数ベースで5,933戸のうち1,016戸(17%)が完成している状況です。
この通り、進捗状況はまだまだで、若干遅れながら着工しているといいます。住宅地供給については、平成27年、28年がピークとなり、27年には4,252区画、28年には残りの全ての区画が完成する見通しです。
住宅メーカーとしては、震災後一旦受注増となりましたが、もうひと踏ん張り必要で、まだまだこれからが本番といった感覚です。ただ、受注増後の懸念事項はやはり施工力不足で、職人さんや資材の調達にも苦労するだろうという声も多く聞かれます。

また住宅だけではなく、小学校や、医療系施設の着工も遅れており、不要になった仮設住宅の撤去も進んでいません。東京オリンピックに向けて、資材や人手不足による復旧・復興工事の停滞への懸念の声も聞かれます。
東北以外では震災の報道は年々減ってきましたが、現地の声を聞くことで震災は過去の出来事ではなく、今まさに起きている問題だと実感しました。(高津)