8月受注2%増/主力の戸建請負で苦戦目立つ、株価大幅下落も下押し

大手メーカー10社の2015年8月受注はアパートを含む全体棟数伸率で前年同月比2%増、11カ月連続増となりました。8月も何とか連続プラス受注を確保しましたが、前年8月は▲21%とハードルが低く、残念ながらここ数カ月は想定を下回る結果となっています。
部門別にみると、【アパート】は相続絡みで好調を持続しており、【戸建分譲】も各社の積極的な新規仕込みの効果もあり波はあるものの比較的堅調です。しかし、主力の【戸建請負】は契約の決め手に欠き、相変わらず幅広い顧客層で長期化・様子見が目立つなど、苦戦するところが多く見られます。特に、8月は後半にかけて株価が大幅に下落したこともあり、先行き不透明感から契約の結論が出ないなど、既にそのマイナス影響を指摘するところもあります。

先行指標の集客は、集客のヤマ場であるお盆期間を含む8月の来場数が概ね前年並みとなりました。8月は休日数(土日)が10日あり前年と同数のため実質前年並みということになります。猛暑に加え住宅計画者の相当数がレジャーや旅行に流れたことを勘案すると、来場数は比較的健闘しており、アポ取得や敷地調査依頼などの先行指標からも中身はそれほど悪くないと判断できそうです。
また、エクスプレス会員を対象とした夏の集客に関するアンケート調査では、「ZEHに対する反応が(比較的)良い」という回答が複数見られました。ZEHは各社ごと・現場ごとの取り組みにまだ温度差が見られるものの、最近は業界全体として積極的な取り組みが目立ち、住宅計画者の認知度や関心が高まっていることも背景にあるようです。

今週末から5連休となるシルバーウィーク(9月19日(土)~23日(水))を迎えます。景気指標は9月に入っても株価の乱高下が目立ち、景気動向指数や街角景気など下方修正も散見されるなど、市場環境の先行きは楽観できません。住宅計画者もなかなか積極的に動き辛い状況といえますが、こんなときこそ積極的な仕掛けを展開し、住宅計画者の背中を後押しし、住宅購買意欲を少しでも上向かせたいものです。(岩澤)
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