一発の不正がブランドを傷つける

10月号の「TACT」の記事で、フォルクスワーゲンの不正で、一部のファンが離れ、ブランドが傷ついたというような記事を書いたら、立て続けに住宅業界、建築関連の不正の話題が出て来てしまいました。実に残念ですが、これでまた10年前の耐震偽装を思い出した方もいるのではないでしょうか。

マンションのような大きな建物にとって、地盤や基礎、土台の強度は非常に大きな影響を与えるはずですから、細心の注意が必要なはずです。それが52本のうち8本の杭が支持層に届いていなかったということですから、傾いてくるのは当然の結果と言えます。データの改ざんまで38本あったということで、これは極めて大きな不正で、業界全体のイメージ失墜は免れません。ほんとに残念です。

その翌日も、今年3月に免震マンションなどの免震ゴムの偽装が問題になった東洋ゴムが、今度は鉄道車両や船などの振動を小さくする防振ゴムという製品でデータ改ざんを行っていたことも判明しました。これで3度目ということですから、極めて罪は重いと言えるでしょう。

住宅やクルマなど、極めて安全性が重視されるものに対する不信感は、なかなか拭えないものだと思います。多くの住宅会社は不正などしておらず、良い建物を作り続けているはずです。不正はもちろん論外ですが、ちゃんと工事を行ったつもりでも、ちょっとの不注意でミスは起こる時には起きてしまいます。
優良である企業と思われている会社であればあるほど、問題を起こすことでブランドイメージを傷つけてしまいます。(関)