大和ハウスのサ高住

先日大和ハウスのサ高住勉強会&見学会に行ってきました。午前中に座学、午後に物件見学という行程の約半日コースでしたが、分かりやすいお話で大変勉強になりました。

まず午前中の座学に関しては、現状のサ高住マーケットの状況の他、同社のサ高住受注のレクチャーで、昨年度の医療介護福祉施設受注が1,000億円を突破したほか、サ高住受注も360億円を超えているなど、足元の具体的なお話もありました。
また管理面に関しては、大和リビングで借上げするサ高住も増え始めているそうで、「D-festa(ディーフェスタ)」というブランドで14年2月から入居募集を開始したD-festa日野を皮切りに、東京、神奈川、埼玉、神戸で計7件(12月オープンのD-festa相模原を含む)のサ高住を管理運営し始めています。

午後はその内のひとつ、川口市のD-festa川口芝高木という8月に入居募集を始めたD-festaブランド6番目の物件見学です。今月オープンの相模原に次ぐ規模感となる3階建、合計91戸の大型物件で、自立から要介護度5までを対象として入居募集をしています。
川口市はサ高住の激戦区となることから、シニアにもサ高住に対する一定の認知はあるのかと思いきや、どうもそうでもないようで、完成時に85%入居を獲得した1棟目のD-festa日野とは違った出足となっているそうです。
現状は1年くらいの期間で完全満室を目指し、川口市の広報で訴求したり、折込チラシを入れているほか、1泊2日3食付の宿泊体験イベントを絡ませるなど、手を変え品を変え入居募集の成功パターンを模索しているとのことです。(清水)

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この記事の著者

清水 直人

住友林業(株)での8年間の営業現場経験の後、2001年3月に住宅産業研究所へ入社。現場営業マンや各地のメーカー・ビルダーへの直接取材を行い、時代にあった住宅販売戦術を分析。それらの分析情報をもとに研修・講演業務を実施している。
一方で月刊TACTなどへの執筆活動も実施。最近はアパート市場の販売分析にも注力し、専業会社他でも研修を行っている。

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