ZEH 2016

4月から始まる電力の小売自由化に向けて、新規参入組やガス会社、電力会社などの顧客囲い込み合戦が激しくなっています。どの企業のどの料金プランが得なのかは家庭の状況により様々ですが、5%程度の電気代割引は実現できそうです。3月までの申込みで特典をアピールするプランもありますが、来年にはガスの小売自由化もひかえており、本格的なエネルギー需要争奪戦はそれ以降という見方もあるようです。

それはともかく、電力の小売自由化の話題性は大きく、消費者のエネルギーへの関心は高まっています。新春の住宅展示場の来場者においても、電力の小売自由化や省エネ住宅についての質問が目立ったという声もあり、住宅会社としても改めて省エネ住宅提案を強化する動きも見られます。

積水ハウスでは、2015年12月に「COP21(気候変動枠組条約 第21回締約国会議)」の結果を踏まえ、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)に積極的に取組むことを発表しました。2013年から販売しているZEH対応商品「グリーンファースト ゼロ」は、2014年度60%、2015年度上半期74%までシェアが高まっており、2020年までに新築住宅の80%という目標は射程圏内ということでしょう。2016年度は、複層真空ガラスなども積極的に採用し、断熱性能をさらに向上させる見込みです。

トヨタホームでは、2015年11月に鉄骨軸組系「エスパシオ」、2016年1月に鉄骨ユニット系「シンセ・スマートステージZERO」として、ZEH対応の新商品を相次いで発売しました。「エスパシオ」では、ニューハイブリッド断熱工法と称して、断熱材の厚さを最大25mm増したほか、高断熱ペアガラスを採用するなどで断熱性能の向上を図りました。「シンセ・スマートステージZERO」では、複層真空ガラス、高断熱玄関ドア、基礎断熱などで断熱性能を向上した他、独自の全館空調システムも標準化しました。

三菱地所ホームでは、2016年1月に、3つの新商品を発表しました。そのひとつである「WIZE-H(ワイズエイチ)」は、企画型ゼロエネルギー住宅を標榜しており、太陽光発電、全館空調システム、エネファーム、樹脂サッシなどを採用しつつ、1,980万円からという値頃感をアピールしています。これらの新商品により、2016年度は前年度1.5倍の販売棟数目標を掲げており、今年はZEHを軸とした販促強化がポイントとなりそうです。(脇田)