パナホームのARの使い方が面白い!

最近話題となっている「AR」という技術をご存知でしょうか。
ARとはAugmented Realityの略で、日本語では「拡張現実」という言葉に訳されます。コンピューター等を使って、現実の風景の上に情報を重ね合わせて表示する仕組みのことで、スマホが普及したことで一気に専用アプリ等のサービスが増えており、住宅業界でも見かけるようになりました(本ブログでも過去に何度か取り上げています)。住宅業界における使い方として、

・分譲地 →更地の状態で、建築後のイメージを確認
・カタログ →商品の外観を立体的に360°把握

といったものがありましたが、最近このARを更に上手く使ったものを見かけました。

それは先日お伺いさせて頂いた、パナホームの富裕層向け展示場(兵庫県・伊丹展示場)での使い方です。同展示場は、富裕層をターゲットに今年4月に建て替えられたものですが、最大の特徴が構造コーナーを持たないという点です。ベースとなる「カサート」という商品は、構造や性能にも大きな特徴のある商品ですが、思い切って構造コーナーを排除しています。その代わりにAR技術により、タブレット端末をかざすことで内部構造や基礎、換気システムなどを確認できるという仕掛けになっています。

これは、富裕層向けに設えられたインテリア性を損なわないための配慮だそうです。またARを使った説明は話が盛り上がり、商談を長期化させるといった効果も表れているとのことで、新技術を使った大胆な戦略が奏功しているようです。
この空間を彩るAR技術は住宅業界への親和性が高そうで、個人的にはリフォームなんかにも応用できそうな気がしています。(関・和)

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