住宅メーカー多層階戦略~木造メーカー

住宅メーカーでは賃貸併用、店舗併用といった複合用途の多層階住宅提案が増えています。もともと鉄骨メーカーが得意な市場ですが、木造メーカーでも積極的にこの市場に参入する動きが見られます。

木造のトップメーカー住友林業では自社オリジナルのBF構法を採用し、4階建耐火構造を可能としています。昨年の4月に発売開始となりましたが、今回新たに住友林業オリジナルのきづれパネルを用いることでコストダウンに成功しました。住友林業の4階建は外壁モルタル吹付仕上げの素材感が特徴で、得意の外構植栽と絡めて提案することでやわらかい雰囲気を作り出します。顧客の好みにもよりますが、鉄骨やRC造の無機質な雰囲気と差別化が出来そうです。また、まちかどモデルではペントハウス+地下で5層の家といった提案も行うなど、木造住宅の可能性を広げています。
中堅どころでは、日本ハウスホールディングスが賃貸併用住宅強化のために資産活用を提案するUrbanアセットマネジメント事業部を立ち上げました。今後、新宿、練馬と賃貸併用モデルハウスの出展予定があるそうです。

これらは複合用途を狙った戦略ですが、一方で戸建住宅としては、三井ホームが「クレセール・フォレスト シティ」という都市型3階建商品を発売しました。この商品の特徴は外壁に耐火建築にも使用可能な高温熱処理を施した国産杉材を使用していることで、ナチュラルな雰囲気が魅力です。また狭小地提案では、得意としている屋根断熱ダブルシールドパネルを使用することで、小屋裏を有効利用する提案を行います。
一条工務店も都市部でのシェアアップを図り3階建を投入しています。これは1階が鉄骨で、2・3階は木造の混構造となっており、約2台分のビルトインガレージが取れます。
三菱地所も3階建システム設計で、0エネ対応の都市型3階建住宅を出しました。
多層階住宅は鉄骨やRC造というイメージを顧客が持っている事がまだまだ多いですが、木造の付加価値をうまく提案して、木造多層階市場を盛り上げていってほしいです。(高津)

 

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