住宅ローン底入れで、2017年度が始まる

2016年度が終わり、新年度がスタートしました。昨年度は、マイナス金利の影響による低金利、また賃貸住宅市場の牽引によって、予想よりも着工は上振れて着地したと思われます。2月までの11ヶ月間で89.8万戸、前年同期比6.3%の増加です。貸家全体で11.4%増というペースで、持家が3.1%増。3月末までの住宅着工全体では97~98万戸となりそうです。

2017年度は、既に貸家も受注が鈍って来ているうえ、賃貸バブル・貸家過剰、空室増加といった報道も多いことから、着工でも16年度を上回ってくるということは難しそうです。増税後も伸ばし続け、住宅着工を牽引してきた貸家も、マイナスに振れてくるのではないかと思われます。
金利も上昇し始めました。大手銀行のローン金利の底入れは鮮明になってきており、4月は3メガバンクが金利を一斉に引き上げています。マイナス金利導入の前の水準まで戻ったということです。住宅ローンの低金利が2016年度の持家需要を下支えしたという面も大きいので、このまま金利上昇という傾向が続けば、今年度の住宅購入を鈍らせる恐れも十分にあります。ただ日銀は長期金利を0%に誘導する方向ですから、急上昇はないのではないかという見方が多いようです。

金利底入れにより、今ならばまだ低金利という先高感によって、買い急ぐケースが出てくる可能性もあります。そんな動きになれば、多少は駆け込み的な受注もあるかもしれません。
いずれにしても今年度の着工は、前年度を下回る可能性が高いでしょう。次の増税が予定通りであれば、注文住宅の契約は、あと2年間は8%の消費税です。増税前駆け込みが動くまではまだ先になります。今年度は「まだ低金利」押しというところで、何とか前年に近い水準をキープしていきたいものです。(関)