5月受注▲5%~戸建・重い動き、アパート・勢い鈍化/集客は堅調

大手住宅メーカーの5月受注は判明8社の合計で前年同月比▲5%、8カ月連続のマイナス受注となりました。前月比では3ポイントの上昇となりましたが、主力の戸建請負は依然として重い動きが続いており、昨年まで好調に推移していたアパートも勢いが鈍化するなど厳しい受注環境が続いています。

戸建請負は後押し材料不足で決め手に欠き、相変わらず長期化・様子見が目立ちます。“今、契約”という明確な理由がある住宅計画者を除き、なかなか結論が出ない状況が続いています。アパートは供給過剰や空室率問題、過剰融資などの報道もあり、活発だったオーナーの動きが鈍化傾向にあります。さらに、地方中心にアパート融資の審査が厳しくなっており、これまで全体受注を牽引してきたアパート受注にも陰りがみられます。

一方、先行指標の5月集客はGWを含め展示場中心に前年同月比で概ね▲2~3%となりました。マイナス集客ですが休日数(土日祝)が前年よりも1日少ないため、休日当たりでは実質5%程度のプラスとなり、新春以降の堅調な動きが続いています。アポ取得や、敷調申込なども悪くなく、比較的中身の濃い来場者が多いと考えられます。但し、全体的にじっくり住宅計画を進めたいと考える慎重な来場者が多く、商談の中盤以降でのランクアップやクロージングのハードルが高いという状況は変わっていません。

それでも、住宅計画者は確実に動いています。余程大きなプラス材料、サプライズでもない限り、今の市場環境が大きく好転することは無いと考えられますが、急がなくとも夢や希望をもった住宅計画者が展示場やイベント会場に来場しています。住宅計画者の期待を裏切らない初回接客や自社の強みアピール、中長期客を含む丁寧なフォローなどを徹底し、一件でも多くの受注に結び付けたいものです。(岩澤)